
コラム
痩せているのに脂肪肝と言われた方へ ―「太っていないから大丈夫」は要注意です―
健康診断や人間ドックで「脂肪肝」と指摘され、「痩せているのにどうして?」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。脂肪肝は太っている人だけの病気と思われがちですが、見た目が痩せていても脂肪肝になる方は少なくありません。近年ではこのような状態を「痩せ型脂肪肝(非肥満脂肪肝)」と呼ぶこともあります。

痩せ型でも脂肪肝になる理由
痩せている方の脂肪肝の原因として多いのが、食生活の偏りや運動不足です。甘い飲み物やお菓子、白米・パン・麺類などの糖質を多く摂る生活、夕食が遅い・夜食が多いといった習慣は、体重が増えなくても肝臓に脂肪をためやすくします。また、筋肉量が少ないと糖をうまく消費できず、脂肪肝につながることもあります。
さらに、体質や遺伝、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの影響も関与します。
脂肪肝を放置するとどうなる?
脂肪肝は自覚症状がほとんどありません。しかし、医師の視点では「放置しないこと」が何より重要です。
脂肪肝の一部は、脂肪性肝炎→肝硬変→肝がんへ進行する可能性があります。特に痩せ型の方は「様子見」で受診が遅れ、気づいた時には進行しているケースもあります。
「痩せているから大丈夫」と思わず、指摘された時点で一度きちんと評価を受けることを強くおすすめします。
日常生活でできる改善ポイント
痩せ型脂肪肝の改善には、体重を減らすよりも生活習慣の質を見直すことが重要です。
- 糖質の摂りすぎに注意し、野菜・たんぱく質(魚・大豆・肉)を意識する
- 甘い飲み物や間食を控える
- 週に数回のウォーキングなど、無理のない運動を続ける
- 睡眠をしっかり確保し、生活リズムを整える
医師がすすめる脂肪肝改善のための食事
痩せ型脂肪肝では、食事内容の見直しが最も重要な治療になります。
積極的に取り入れたい食事
- 魚(特に青魚)、大豆製品、卵、鶏肉などの良質なたんぱく質
- 野菜、海藻、きのこ類
- 玄米や雑穀米など血糖値が上がりにくい主食
控えたい食事
- 甘い飲み物(ジュース、加糖コーヒー、スポーツドリンク)
- お菓子、菓子パン、スナック類
- 白米や麺類の食べ過ぎ、夜遅い食事
「量を減らす」よりも、何を選ぶかが肝臓を守るポイントです。
医師がすすめる運動療法
痩せ型脂肪肝では、体重を減らす運動ではなく、代謝を改善する運動が重要です。
① 有酸素運動(週3~5回)
- ウォーキング:1回20~30分、やや息が弾む程度
- 自転車や軽いジョギングも可
脂肪を燃焼させ、肝臓への脂肪蓄積を抑える効果が期待できます。
② 筋力トレーニング(週2~3回)
筋肉量を増やすことで、糖を効率よく消費できる体になります。
- スクワット 10回×2~3セット
- かかと上げ(ふくらはぎ) 20回×2セット
- 椅子を使った軽い腕立て伏せ
自宅で無理なく行える内容で十分です。
③ 日常生活での“ちょい運動”
- エレベーターより階段
- 通勤や買い物で意識して歩く
- 座りっぱなしを避け、1時間に1回立つ
医師としては、「完璧を目指さず、続けられる運動」を強くおすすめします。
■食事と運動を組み合わせることが重要
脂肪肝改善では、食事と運動のどちらか一方では不十分です。軽い運動でも継続することで、食事療法の効果が高まります。
久留米市で脂肪肝を指摘されたら
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、総合内科専門医・消化器病専門医・肝臓専門医が在籍し、脂肪肝の原因精査から生活指導まで丁寧に行っています。必要に応じて血液検査、腹部超音波検査、内視鏡検査などを組み合わせ、患者さん一人ひとりに合った治療・アドバイスをご提案します。
「痩せているのに脂肪肝と言われて不安」「何から始めればいいかわからない」という方も、地域密着のかかりつけ医としてお気軽にご相談ください。早めの対応が、将来の肝臓を守る第一歩です。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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