
コラム
ピロリ菌の除菌治療とは?胃がん予防のために知っておきたいポイント
「ピロリ菌」という言葉を、健康診断やテレビなどで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ピロリ菌は胃の中に住みつく細菌で、慢性的な胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因となるだけでなく、胃がんの発生とも深く関係していることが知られています。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域に密着したかかりつけ医として、ピロリ菌の検査や除菌治療を行っています。総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・ピロリ菌感染症認定医の立場から、患者さんに分かりやすくご説明しながら診療を行っています。
今回は、ピロリ菌の除菌治療について、患者さん向けに分かりやすく解説します。

ピロリ菌の除菌治療とは?
ピロリ菌の除菌治療は、胃酸を抑える薬と抗菌薬(抗生物質)を組み合わせて1週間服用する治療です。
通常は以下の3種類の薬を使用します。
・胃酸を抑える薬
・抗生物質(2種類)

この治療を1週間続けることで、約70~80%の方でピロリ菌の除菌が成功します。
もし1回目の治療で除菌できなかった場合でも、薬の種類を変えて2回目の除菌治療(2次除菌)を行うことで、約95%の方は除菌が成功します。
除菌治療の注意点
除菌治療を成功させるためには、薬をきちんと飲み切ることが大切です。
途中で服用をやめてしまうと、除菌がうまくいかないだけでなく、抗菌薬が効きにくい菌になる可能性があります。
また、治療中に次のような副作用が出ることがあります。
- 下痢
- 軟便
- 味覚の変化
- 腹部の違和感
多くの場合は軽い症状で治療を続けられますが、強い症状がある場合は医師に相談しましょう。
除菌後の確認検査も重要
除菌治療が終わった後は、本当にピロリ菌がいなくなったかを確認する検査が必要です。
通常、治療終了から約4~8週間後に尿素呼気試験などの検査を行い、除菌成功を確認します(当院では約4週間後に検査を行います)。
除菌が成功すると、胃炎の改善や胃・十二指腸潰瘍の再発予防につながります。また、胃がんのリスクも低下することが分かっています。
ただし、除菌後も胃がんのリスクが完全にゼロになるわけではないため、定期的な胃カメラ検査が重要です。
除菌治療中の飲酒と喫煙について
除菌治療を受ける際によくある質問が、「お酒やタバコは大丈夫ですか?」というものです。
結論から言うと、除菌治療中はできるだけ飲酒・喫煙を控えることが望ましいとされています。
飲酒について
除菌治療では抗生物質を服用するため、アルコールを摂取すると次のような影響が出る可能性があります。
- 薬の副作用(吐き気、腹痛、頭痛など)が出やすくなる
- 胃の粘膜への刺激が強くなる
- 体調が悪くなり薬を飲み続けられなくなる
また、胃炎がある状態ではアルコールが胃を刺激し、症状を悪化させることがあります。
そのため、1週間の除菌治療期間中はできるだけ飲酒を控えることをおすすめします。
特に二次除菌中の飲酒については注意が必要!
二次除菌では、一次除菌とは異なる抗生物質(多くの場合メトロニダゾールなど)を使用することが多く、この薬はアルコールとの相性がよくありません。アルコールを摂取すると、次のような症状が出ることがあります。
アルコールと併用した場合に起こりやすい症状
- 吐き気、嘔吐
- 顔のほてり
- 動悸
- 頭痛
- 腹痛
これは「ジスルフィラム様反応」と呼ばれるもので、お酒を飲むと強い体調不良を起こす可能性があります。
そのため、二次除菌の7日間は飲酒を避けることが重要です。さらに、メトロニダゾールは体内にしばらく残るため、治療終了後2〜3日程度は飲酒を控えるように指導されることが一般的です。
喫煙について
喫煙は胃の血流を悪くし、胃の粘膜の回復を妨げることがあります。また、研究では喫煙者の方が除菌成功率が低くなる可能性も指摘されています。
さらに、タバコは胃酸分泌を増やすため、胃炎や胃潰瘍を悪化させる原因にもなります。
そのため、除菌治療中は禁煙、少なくとも本数を減らすことが望ましいとされています。
この機会に禁煙を考える方も少なくありません。
気になる症状があれば早めにご相談ください
次のような症状がある場合は、ピロリ菌感染や胃の病気が関係していることがあります。
- 胃もたれ
- みぞおちの痛み
- 胸やけ
- 食後の不快感
- 胃の違和感
こうした症状が続く場合は、一度検査を受けることをおすすめします。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域のかかりつけ医として、胃カメラ検査やピロリ菌検査・除菌治療に対応しています。総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・ピロリ菌感染症認定医が、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っています。
「ピロリ菌が気になる」「健診で指摘された」「胃の症状が続いている」といった方は、お気軽にご相談ください。
早期の検査と適切な治療が、胃の健康を守る大切な第一歩になります。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
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