
コラム
飲酒と肝臓の関係―適正なアルコール量を知り、肝臓を守りましょう
「毎日の晩酌が楽しみ」「お酒はストレス解消になる」――このように、適量の飲酒を生活の楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、飲酒量が多くなると、肝臓に大きな負担がかかり、さまざまな肝臓の病気につながる可能性があります。今回は、飲酒と肝臓の関係、そして適正なアルコール摂取量について、久留米市の宮﨑胃腸科内科医院がわかりやすく解説します。

肝臓は「沈黙の臓器」
肝臓は、体の中でアルコールを分解する重要な臓器です。飲酒すると、アルコールは主に肝臓で分解され、最終的に体外へ排出されます。しかし、過剰な飲酒を続けると肝臓に脂肪がたまり、炎症や細胞障害が起こることがあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、ある程度ダメージを受けても症状が出にくい特徴があります。そのため、自覚症状がないまま病気が進行し、気づいたときには重症化していることも少なくありません。
飲酒で起こる肝臓の病気
飲酒による肝臓の病気は、一般的に次のような段階で進行します。
①アルコール性脂肪肝
肝臓に脂肪がたまる状態です。初期にはほとんど症状がありませんが、飲酒を控えることで改善することが多い段階です。
②アルコール性肝炎
肝臓に炎症が起こり、だるさや食欲低下、黄疸などの症状が出ることがあります。重症化すると入院治療が必要になることもあります。
③肝硬変
長年の肝障害により肝臓が硬くなり、正常な機能が低下した状態です。さらに進行すると、肝不全や肝がんのリスクが高くなります。
適正なアルコール摂取量とは
健康な成人の場合、一般的に1日の純アルコール量は約20g程度までが「節度ある飲酒」とされています。
これはおおよそ次の量に相当します。
ビール:500ml(中瓶1本)
日本酒:1合(180ml)
焼酎:100ml程度
ワイン:200ml程度
ウイスキー:60ml程度
女性や高齢の方はアルコールの分解能力が低いことが多く、これより少ない量が望ましいとされています。また、毎日飲酒するのではなく、週に2日程度の休肝日を設けることも肝臓を守るために大切です。

飲酒量が増えている方は注意
次のような方は、知らないうちに飲酒量が増えていることがあります。
毎日お酒を飲む習慣がある
ストレス解消のために飲酒している
健診で肝機能(AST・ALT・γGTP)異常を指摘された
脂肪肝と言われたことがある
このような場合は、肝臓への負担がかかっている可能性があります。
肝臓の状態を調べる検査
肝臓の状態を確認するためには、血液検査だけでなく、腹部超音波(エコー)検査も非常に有用です。
腹部エコー検査では、
脂肪肝の有無
肝臓の腫れや硬さ
肝臓の腫瘍
胆のうや膵臓の異常
などを調べることができます。痛みや放射線被ばくがなく、短時間で行える安全な検査です。
定期的なチェックが肝臓を守る
飲酒習慣がある方は、症状がなくても定期的に肝臓の状態を確認することが大切です。早期に異常を見つけることで、生活習慣の改善や適切な治療につなげることができます。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院は、地域密着型のかかりつけ医として、肝臓の病気の早期発見・早期治療に力を入れています。当院は総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医が診療を行う内科・内視鏡・肝臓内科クリニックです。
血液検査に加え、腹部超音波(エコー)検査による肝臓チェックも可能です。
「お酒をよく飲む」「健診で肝機能異常を指摘された」「脂肪肝が気になる」などの方は、お気軽にご相談ください。肝臓の健康を守るために、適正な飲酒量を心がけ、定期的な検査を受けることが大切です。
地域の皆さまの健康を守るパートナーとして、久留米市の宮﨑胃腸科内科医院がサポートいたします。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
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