コラム

血圧の基準は変わった?高血圧について久留米市の総合内科専門医がわかりやすく解説

「健診で血圧が高いと言われたけれど、以前より基準が厳しくなった?」「薬を始めるほどなのか不安…」このような声を、久留米市の宮﨑胃腸科内科医院でも多くお聞きします。血圧の基準は、医学的根拠の蓄積により定期的に見直されており、ガイドラインの変更が患者さんの混乱につながることも少なくありません。今回は血圧の基準や最近の考え方について、患者さん向けにわかりやすく解説します。

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そもそも血圧とは?

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。上の血圧(収縮期血圧)は心臓が収縮したとき、下の血圧(拡張期血圧)は心臓が拡張したときの圧を示します。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などのリスクが高まります。

血圧の基準はどう変わった?

日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室血圧で140/90mmHg以上を高血圧と定義しています。この基準自体は変わっていませんが、近年重視されているのが「より低い段階からの管理」です。

たとえば、

  • 正常血圧:120/80mmHg未満

  • 正常高値血圧:120~129/80mmHg未満

  • 高値血圧:130~139/80~89mmHg

といった区分が示され、「まだ薬は不要でも、生活習慣の改善が必要な段階」が明確になりました。つまり、以前は見過ごされがちだった軽度の血圧上昇も、将来のリスクとして早めに対応する考え方へと変わってきています。


受診勧奨基準はどう変わった?

近年のガイドラインでは、「どの数値で、どのタイミングで受診するか」という受診勧奨基準がより具体的に示されています。血圧の高さによって、対応が段階的に整理されている点が大きな特徴です。

① すぐに医療機関の受診が必要な場合

  • 収縮期血圧(上の血圧)が160mmHg以上

  • 拡張期血圧(下の血圧)が100mmHg以上

このレベルの血圧は、脳卒中や心不全などのリスクが高く、早期の評価と治療が必要とされています。自覚症状がなくても放置せず、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

② まずは生活習慣改善を行い、改善しない場合に受診を検討する場合

  • 収縮期血圧が140mmHg以上160mmHg未満

  • 拡張期血圧が90mmHg以上100mmHg未満

この範囲では、ただちに薬物治療が必要とは限りません。まずは、

  • 塩分を控える

  • 適度な運動を行う

  • 体重管理を意識する

  • 飲酒量を見直す

といった生活習慣改善を約1か月間行うことが勧められています。そのうえで、血圧が十分に下がらない場合には、医療機関を受診し、治療方針について相談することが大切です。

このように現在のガイドラインでは、「いきなり薬」ではなく、数値に応じて段階的に対応する考え方が明確になっています。

家庭血圧が重要視される理由

最近のガイドラインでは、診察室血圧だけでなく家庭血圧を重視しています。家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧の目安です。家庭での測定は、白衣高血圧(病院でだけ高い)や仮面高血圧(家庭で高い)を見つけるうえで非常に重要です。

正しい測定方法としては、朝起床後と就寝前に、座って1~2分安静にしてから測定することが推奨されています。

治療はすぐに薬が必要?

「基準を超えたらすぐ薬」というわけではありません。軽度の高血圧では、

  • 塩分を控える

  • 適度な運動

  • 体重管理

  • 禁煙・節酒

といった生活習慣の改善が基本です。それでも血圧が下がらない場合や、リスクが高い方では薬物治療を検討します。


血圧管理目標も「年齢で分けない」考え方へ

これまでの高血圧治療では、「高齢者は少し高めでもよい」と年齢によって血圧目標が分けられていました。しかし近年のガイドラインでは、原則として年齢を問わず、同じ血圧管理目標を目指すという考え方に整理されています。

一般的な降圧目標は、

  • 診察室血圧:130/80mmHg未満

  • 家庭血圧:125/75mmHg未満

とされ、若年者だけでなく高齢の方においても、可能な範囲でこの目標を目指すことが推奨されています。これは、高齢者であっても血圧を適切に下げることで、脳卒中や心不全の予防につながることが明らかになってきたためです。

もちろん、「無理に下げる」ことが目的ではありません。ふらつきや立ちくらみ、腎機能の変化などが出やすい方では、体調や生活状況を優先し、段階的に目標を調整します。年齢だけで一律に判断するのではなく、個々の状態に応じて柔軟に対応することが、現在の血圧管理の考え方です。

久留米市のかかりつけ医として

久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域密着の内科クリニックとして、患者さん一人ひとりの生活背景や年齢に合わせた血圧管理を大切にしています。総合内科専門医の立場から、必要以上に不安をあおることなく、無理のない治療方針をご提案します。

「健診で血圧が高いと言われた」「ガイドライン変更がよく分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。血圧管理は将来の健康を守る第一歩です。

監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
📞電話:0942-47-5800
🔗公式サイト:https://miyazaki-ichoclinic.com/
🔗内視鏡専門サイト:https://endoscope.miyazaki-ichoclinic.com/
🔗公式Instagram(インスタグラム):miyazaki.clinic_kurume
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