コラム

自己免疫性胃炎とは?|久留米市の宮﨑胃腸科内科医院が解説

自己免疫性胃炎 autoimmune (metaplastic atrophic) gastritis; AIGは、A型胃炎とも呼ばれる胃炎で、体の免疫システムが誤って自分の胃の粘膜を攻撃してしまうことで起こる慢性的な胃の炎症です。通常、免疫は細菌やウイルスなどの外敵から体を守る働きをしますが、自己免疫性胃炎では胃酸を分泌する細胞などが標的となり、徐々に胃の粘膜が萎縮していきます。

以前はあまり知られていない病気でしたが、近年は健康診断や胃カメラ検査の普及により見つかるケースが増えており、健診内視鏡で約0.5%の方が本症と診断されるとの報告があります。

主な症状

自己免疫性胃炎は、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多いのが特徴です。そのため、胃カメラ検査で偶然見つかることも少なくありません。

進行すると次のような症状がみられることがあります。

  • 胃もたれ

  • 食欲低下

  • 倦怠感

  • 動悸や息切れ

  • 舌の痛みやしびれ

これは、胃の粘膜が障害されることでビタミンB12の吸収が悪くなり、「悪性貧血」と呼ばれる貧血が起こることがあるためです。

ピロリ菌との違い

胃の萎縮というと、ピロリ菌を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし自己免疫性胃炎は、ピロリ菌感染とは異なる原因で起こります。

ピロリ菌による胃炎は胃全体に炎症が広がることが多いのに対し、自己免疫性胃炎では胃の上部(胃体部)を中心に萎縮が進む特徴があります。

そのため、胃カメラ検査では特徴的な所見がみられることがあり、専門医が診断の手がかりとします。

放置するとどうなる?

自己免疫性胃炎が進行すると、次のような病気のリスクが高くなることがあります。

  • 悪性貧血

  • 胃ポリープ

  • 胃がん

  • 神経障害(ビタミンB12不足による)

すべての方に起こるわけではありませんが、定期的な検査による経過観察がとても重要です。

検査方法

自己免疫性胃炎の診断には、主に次のような検査が行われます。

胃カメラ(胃内視鏡検査)
胃の粘膜の状態を直接観察し、萎縮の範囲や特徴を確認します。

通常、胃粘膜の萎縮は前庭部(胃の出口付近)からはじまりますが、自己免疫性胃炎では胃体上部~中部(胃の入り口の方)から萎縮がはじまる「逆萎縮」という特徴的な粘膜萎縮所見を呈します。

その胃炎治療、ピットフォールに要注意:日経メディカル

血液検査
ビタミンB12の値や、自己抗体(抗胃壁細胞抗体など)を調べます。

組織検査
必要に応じて胃の粘膜を少量採取し、顕微鏡で詳しく調べます。

これらを総合的に判断して診断を行います。

治療と経過観察

自己免疫性胃炎そのものを完全に治す治療は現在のところありません。

しかし、

  • ビタミンB12不足がある場合は補充治療

  • 胃がんやポリープの早期発見のための定期的な胃カメラ

などを行うことで、健康への影響を最小限に抑えることができます。

症状が少ない場合でも、定期的なフォローがとても大切な病気です。

気になる症状があれば早めの相談を

自己免疫性胃炎は、自覚症状が少ないため見逃されやすい病気ですが、胃カメラ検査によって発見できることが多くあります。

久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域密着のかかりつけ医として、胃の不調や貧血、健康診断の異常などのご相談に幅広く対応しています。

当院は、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医・ピロリ菌感染症認定医が在籍する内科クリニック・内視鏡クリニックです。胃カメラ検査を含め、消化器疾患の診断とフォローを丁寧に行っています。

「胃の調子が気になる」「健診で胃の異常を指摘された」「貧血が続いている」など気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。早期発見・早期対応が健康維持につながります。

監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
📞電話:0942-47-5800
🔗公式サイト:https://miyazaki-ichoclinic.com/
🔗内視鏡専門サイト:https://endoscope.miyazaki-ichoclinic.com/
🔗公式Instagram(インスタグラム):miyazaki.clinic_kurume
🔗公式Facebookアカウント:宮﨑胃腸科内科医院

前へ 一覧ページに戻る
top
0942475800 診療時間 アクセス Instagram

menu

0942475800

診療時間

アクセス

Instagram