
コラム
【見逃さないで!早期発見が大切な肝臓の病気】原発性胆汁性胆管炎とは?肝臓専門医がわかりやすく解説
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が進行するまで症状が出にくいことが特徴です。その中でも、近年注目されているのが原発性胆汁性胆管炎です。以前は「原発性胆汁性肝硬変」と呼ばれていましたが、現在は名称が変更されています。本コラムでは、その理由や症状、検査、治療について、久留米市の宮﨑胃腸科内科医院がわかりやすく解説します。
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原発性胆汁性胆管炎とは?
原発性胆汁性胆管炎は、肝臓の中にある細い胆管が慢性的に炎症を起こし、徐々に壊れていく自己免疫性の病気です。胆汁の流れが悪くなることで肝臓にダメージが蓄積し、放置すると肝機能障害が進行します。
中高年の女性に多くみられる病気で、健康診断の血液検査で偶然見つかることも少なくありません。
なぜ「肝硬変」から「胆管炎」に名称が変わったのか?
かつては原発性胆汁性肝硬変と呼ばれていましたが、この名称には問題がありました。
「肝硬変」という言葉は、すでに病気がかなり進行した状態をイメージさせます。しかし実際には、現在は早期に発見されるケースが増えており、肝硬変まで進行していない患者さんが多く存在します。
そのため、
早期の患者さんに過度な不安を与える
病態を正確に反映していない
といった理由から、2016年に「原発性胆汁性胆管炎(Primary Biliary Cholangitis)」へと名称が変更されました。現在では、より正確に病態を表す名称として広く使われています。
主な症状
初期には自覚症状がほとんどないことが多いですが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。
体のだるさ(倦怠感)
皮膚のかゆみ
目や口の乾燥
黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
症状が軽くても、血液検査で異常が見つかることがあるため注意が必要です。
検査と診断
診断には主に以下の検査を行います。
血液検査(ALP・γ-GTP上昇、抗ミトコンドリア抗体、IgM)
必要に応じてCTやMRI
特に抗ミトコンドリア抗体は、この病気に特徴的な所見です。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、腹部超音波(エコー)検査を活用し、肝臓の状態を丁寧に評価しています。
治療について
基本治療は胆汁の流れを改善する薬である
ウルソデオキシコール酸です。
しかし、ウルソデオキシコール酸のみで効果が不十分な場合や進行例では、以下のような追加治療が検討されます。
① オベチコール酸(日本では未承認)
胆汁酸受容体(FXR)に作用し、胆汁の産生や排泄を調整する薬です。ウルソで効果が不十分な患者さんに追加されることがあります。
② ベザフィブラートなどのフィブラート系薬剤
本来は中性脂肪を下げる薬ですが、胆汁うっ滞の改善作用があり、日本ではPBCに対して補助的に使用されることがあります。特にALPの改善効果が期待されます。
③ かゆみなど症状に対する治療
コレスチラミン(胆汁酸吸着)
抗ヒスタミン薬
リファンピシン(難治性かゆみに対して)
症状に応じて、生活の質を改善するための治療も重要です。
患者さんの状態に応じて、これらの薬剤を組み合わせながら最適な治療を行います。
放置するとどうなる?
治療せずに放置すると、肝硬変や肝不全へ進行する可能性があります。しかし、現在は早期発見・早期治療により、通常の生活を長く維持できるケースが増えています。
当院の取り組み
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域密着の「かかりつけ医」として、肝臓疾患の早期発見・継続的な管理に力を入れています。
総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医が在籍し、腹部超音波(エコー)検査をはじめとした精密検査にも対応しています。また、肝臓診療において国内屈指の虎の門病院肝臓内科への留学経験を活かし、専門性の高い診療を提供しています。
まとめ
原発性胆汁性胆管炎は、早期発見が非常に重要な病気です。名称が変更された背景には、患者さんへの配慮と医療の進歩があります。
「健康診断で肝機能異常を指摘された」「原因不明のだるさやかゆみがある」といった場合は、早めの受診をおすすめします。
気になる症状がある方は、久留米市の宮﨑胃腸科内科医院までお気軽にご相談ください。あなたの肝臓の健康を、地域に根ざした医療でしっかりサポートいたします。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
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