
コラム
2026.06.30
【便潜血検査は食事で変わる?】正しい結果を得るために知っておきたいポイント|久留米市の内科・内視鏡クリニック
「健康診断で便潜血検査を受けるけど、食事は気にしたほうがいいの?」「前日にお肉を食べたけど大丈夫?」――このような疑問をお持ちの方は少なくありません。
便潜血検査は大腸がんの早期発見に非常に重要な検査ですが、正しい知識を持って受けることが大切です。
今回は、便潜血検査と食事の関係について、患者さん向けにわかりやすく解説します。
便潜血検査とは?
便潜血検査は、便の中に目に見えない微量の血液が混ざっていないかを調べる検査です。
特に大腸ポリープや大腸がんなど、消化管からの出血の有無を調べる目的で行われます。
症状がない早期の段階でも異常を見つけられる可能性があるため、定期的な検査がとても重要です。
食事の影響はあるの?
結論からいうと、現在主流の便潜血検査では食事の影響はほとんどありません。
以前は「化学法(グアヤック法、オルトトリジン法)」という検査方法が使われており、肉類や魚、鉄分を多く含む食品、さらには一部の野菜などによって偽陽性(実際は出血がないのに陽性になる)が出ることがありました。
しかし現在の多くの医療機関では、ヒトのヘモグロビンに特異的に反応する「免疫法(FIT)」が採用されています。この方法では、動物性の血液や食事成分にはほとんど反応しないため、食事制限は基本的に不要です。
つまり、検査前日にお肉や魚を食べても問題ないケースがほとんどです。
それでも注意したいポイント
食事の影響は少ないとはいえ、より正確な結果を得るためにいくつか注意点があります。
①採便時の出血に注意
痔(いぼ痔・切れ痔)などがある場合、肛門からの出血で陽性になることがあります。
この場合でも「異常なし」と自己判断せず、医師に相談することが大切です。
②生理中は避ける
女性の場合、生理中の採便は血液が混入する可能性があるため、検査結果に影響することがあります。
③便の採り方が重要
便の表面をまんべんなく採取することで、出血がある場合でも検出しやすくなります。
1回ではなく、2日分採取(2回法)が推奨される理由もここにあります。
陽性だったらどうする?
便潜血検査で陽性となった場合、必ずしも大腸がんとは限りません。
しかし、大腸ポリープや早期がんが隠れている可能性もあるため、精密検査が必要です。
精密検査として推奨されるのが「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」です。
内視鏡検査では、ポリープがあればその場で切除できることもあり、早期治療につながります。
便潜血陽性の場合:どれくらい病気が見つかる?
便潜血検査で「陽性」となり、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けた場合、何らかの異常が見つかる確率は比較的高いとされています。
一般的な目安は以下の通りです。
大腸ポリープが見つかる確率:約30〜50%
大腸がんが見つかる確率:約2〜5%
つまり、陽性の方の約3〜5人に1人はポリープが見つかり、100人中2〜5人程度に大腸がんが見つかると報告されています。
ここで重要なのは、見つかるポリープの多くが「腺腫」と呼ばれる将来がんになる可能性のあるものだという点です。
大腸カメラで早期に切除することで、大腸がんの予防につながります。
便潜血陰性でも安心できる?
一方で、便潜血が「陰性」だった場合でも、病気が完全に否定されるわけではありません。
大腸カメラを受けた場合の目安は以下です。
大腸ポリープが見つかる確率:約10〜20%
大腸がんが見つかる確率:約0.1〜0.5%
つまり、陰性であっても一定の割合でポリープやごく早期のがんが見つかることがあります。
なぜ便潜血陰性でも見逃し(偽陰性)の可能性があるの?
便潜血検査はとても優れたスクリーニング検査ですが、万能ではありません。
理由としては:
出血していないポリープ・がんは検出できない
出血があっても採便した日にたまたま混ざらなかった
病変が小さい・平坦で出血しにくい
といった点が挙げられます。
そのため、症状がある方(血便・便通異常・腹痛など)やリスクが高い方は、便潜血の結果に関わらず内視鏡検査が推奨されます。
当院での検査について
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域に密着したかかりつけ医として、便潜血検査から精密検査まで一貫して対応しています。
当院には、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医の資格を持つ医師が在籍し、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っています。
「検査が不安」「初めてでよくわからない」といった方にも、わかりやすくご説明し、安心して受けていただける体制を整えています。
まとめ
便潜血検査は、現在主流の方法では食事の影響をほとんど受けません。
そのため、過度に食事制限をする必要はありませんが、採便方法や体調には注意が必要です。
そして何より大切なのは、陽性結果を放置しないことです。
早期発見・早期治療のためにも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
久留米市で便潜血検査や大腸カメラをご検討の方は、宮﨑胃腸科内科医院までご相談ください。
地域の皆さまの健康を守るパートナーとして、丁寧で安心できる医療を提供してまいります。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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