
コラム
「血圧は年齢+90で正常」は本当?総合内科専門医がわかりやすく解説します
「血圧は年齢+90くらいがちょうどいい」と聞いたことはありませんか?
例えば60歳なら150mmHgでも正常、といった考え方です。一見わかりやすい目安ですが、結論から言うと現在の医学的には正しい基準ではありません。
今回は、この考え方の背景と、正しい血圧の考え方についてわかりやすく解説します。

なぜ「年齢+90」という説が広まったのか
この説は、医療が今ほど進んでいなかった時代の考え方に由来しています。
高齢者では血管が硬くなるため、若い人より血圧が高くなる傾向があります。そのため「ある程度高いのは仕方ない」という認識が広まり、「年齢+90」という簡易的な目安が使われることがありました。
しかしこれは、あくまで昔の経験則であり、現在の医学的根拠に基づいた基準ではありません。
現在の血圧の基準はどうなっている?
現在の高血圧の基準は年齢に関係なく、基本的に以下の通りです。
- 診察室血圧:140/90mmHg以上 → 高血圧
- 家庭血圧:135/85mmHg以上 → 高血圧
つまり、60歳でも70歳でも、150mmHgは明らかに高血圧に該当します。
なぜ高齢でも血圧を下げたほうがいいのか
「年齢的に仕方ない」と思われがちですが、高血圧を放置すると次のようなリスクが高まります。
- 脳梗塞、脳出血
- 心筋梗塞
- 心不全
- 腎機能低下
近年の研究では、高齢者であっても適切に血圧をコントロールすることで、これらの病気の発症リスクが下がることが明らかになっています。
つまり、年齢に関係なく血圧管理は非常に重要なのです。
高齢者の血圧管理で気をつけること
ただし、高齢者では若い方と同じように厳しく下げすぎるのも注意が必要です。
- 急に下げるとふらつきや転倒のリスク
- 個人差(体力や持病)を考慮する必要あり
そのため、実際の診療では
「どこまで下げるか」は患者さん一人ひとりに合わせて調整します。
自己判断せず、正しい基準でチェックを
「年齢+90だから大丈夫」と自己判断してしまうと、知らないうちに高血圧を放置してしまう可能性があります。
特に以下のような方は注意が必要です。
- 健診で血圧が高いと言われた
- 家庭血圧が135/85以上ある
- 頭痛やめまいがある
- 生活習慣病がある(糖尿病・脂質異常症など)
早めに医療機関で相談し、適切な評価を受けることが大切です。
久留米市で血圧が気になる方へ
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、総合内科専門医が血圧管理を丁寧に行っています。
消化器疾患だけでなく、生活習慣病の管理にも力を入れており、患者様一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
「薬を始めるべきか迷っている」
「この血圧で大丈夫か知りたい」
といったご相談もお気軽にご来院ください。
まとめ
- 「血圧は年齢+90で正常」は現在では誤った考え方
- 年齢に関係なく140/90mmHg以上は高血圧
- 高齢者でも血圧管理は重要
- ただし下げすぎには個別対応が必要
血圧は自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行することが多い病気です。
正しい知識をもとに、早めの対策を心がけましょう。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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