
コラム
理想の睡眠時間とは?ショートスリーパーは体に悪くないのかを内科医が解説
「毎日何時間寝るのが理想ですか?」「短時間睡眠でも大丈夫でしょうか?」といったご相談は、外来でも非常に多く寄せられます。仕事や家事で忙しい現代人にとって、睡眠時間の確保は大きな課題です。今回は、理想の睡眠時間とショートスリーパーの実際について、患者様向けにわかりやすく解説します。

理想の睡眠時間はどれくらい?
一般的に、成人の理想的な睡眠時間は6〜8時間程度とされています。これは単なる目安であり、個人差はありますが、多くの研究でこの範囲が健康維持に適していると報告されています。
睡眠が不足すると、以下のような影響が出やすくなります。
- 日中の眠気や集中力低下
- 免疫力の低下
- 高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスク上昇
- 気分の落ち込みやストレス増加
特に慢性的な睡眠不足は、消化器にも影響を及ぼし、胃腸の働きが低下したり、過敏性腸症候群の症状悪化につながることもあります。
ショートスリーパーは問題ない?
「自分は短時間でも平気」と感じている方の中には、いわゆる“ショートスリーパー”を自認される方もいます。
ショートスリーパーとは、6時間未満の睡眠でも日中のパフォーマンスを維持できる人を指します。ただし、実際に医学的に問題のない真のショートスリーパーはごく少数で、多くの場合は睡眠不足に慣れてしまっているだけと考えられています。
慢性的に睡眠時間が短い状態が続くと、自覚症状がなくても体には負担が蓄積されます。例えば、
- 心血管疾患のリスク増加
- 肥満や糖代謝異常
- 集中力や判断力の低下
などが知られており、「短時間睡眠=健康的」とは言えません。
質の良い睡眠をとるためのポイント
睡眠は「時間」だけでなく「質」も非常に重要です。以下の点を意識することで、睡眠の質が向上しやすくなります。
- 毎日できるだけ同じ時間に寝起きする
- 寝る前のスマートフォンやテレビを控える
- カフェインの摂取は就寝前4〜6時間以内は避ける
- 適度な運動を習慣化する
- 寝室の環境(温度・湿度・明るさ)を整える
特に就寝前のスマートフォン使用は、脳を覚醒させてしまい、寝つきの悪化につながるため注意が必要です。
こんな症状があれば受診を
以下のような症状がある場合は、睡眠障害が隠れている可能性があります。
- 十分寝ているはずなのに日中の強い眠気がある
- 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
- いびきが強い、呼吸が止まると指摘された
- 朝起きたときに疲れが取れていない
これらは睡眠時無呼吸症候群や不眠症などのサインの可能性があります。
まとめ
理想の睡眠時間は6〜8時間が目安ですが、重要なのは「自分に合った質の良い睡眠」を確保することです。ショートスリーパーは一部の例外を除き、多くは慢性的な睡眠不足である可能性があります。
睡眠は、体と心の回復に欠かせない大切な時間です。日々の生活習慣を見直し、十分な休息をとることが、生活習慣病や消化器疾患の予防にもつながります。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医・ピロリ菌感染症認定医が在籍し、地域密着の「かかりつけ医」として、睡眠に関するお悩みを含め幅広い体調不良に対応しております。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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