
コラム
「貧血の原因は出血だけじゃない?」消化器病専門医がズバリ解説
「健康診断で貧血を指摘された」「最近なんとなく疲れやすい」――こうした症状で受診される方は少なくありません。貧血というと「どこかから出血しているのでは?」と不安に思われる方も多いですが、実は貧血の原因は出血だけではありません。今回は、患者さんにもわかりやすく、貧血のさまざまな原因と対策について解説します。

そもそも貧血とは?
貧血とは、血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ成分)が不足した状態を指します。ヘモグロビンが減ると、全身に十分な酸素が行き渡らず、以下のような症状が現れます。
- 疲れやすい・だるい
- めまい・立ちくらみ
- 動悸・息切れ
- 顔色が悪い
これらの症状がある場合、原因をしっかり見極めることが大切です。
貧血=出血とは限らない
確かに、胃潰瘍や大腸ポリープ、大腸がんなどの消化管出血は貧血の大きな原因です。特に自覚症状のない「慢性的な少量出血」は見逃されやすく、内視鏡検査が重要になるケースもあります。
しかし、貧血の原因はそれだけではありません。
出血以外の主な原因
①鉄不足(鉄欠乏性貧血)
最も多いタイプです。鉄はヘモグロビンを作る材料であり、不足すると貧血になります。
原因としては
- 偏った食事
- ダイエット
- 月経過多
- 妊娠・授乳
などが挙げられます。特に女性に多くみられます。
②栄養不足(ビタミン不足)
ビタミンB12や葉酸が不足すると、赤血球がうまく作られず貧血になります。
- 偏食
- 高齢による吸収低下
- 胃の手術後
などが関係することがあります。
③慢性疾患による貧血
慢性的な炎症や病気があると、鉄の利用がうまくいかなくなり貧血を引き起こします。
- 慢性腎臓病
- 肝疾患
- 感染症
- がん
などが代表的です。
④骨髄の異常
血液を作る骨髄の働きが低下すると、赤血球が十分に作られなくなります。
- 再生不良性貧血
- 骨髄異形成症候群
など、専門的な診断が必要な場合もあります。
見逃してはいけない消化管の病気
特に中高年の方で原因不明の貧血がある場合は、消化管からの出血が隠れている可能性があります。
当院では内視鏡専門医による胃カメラ・大腸カメラ検査を行い、早期発見・早期治療に努めています。
貧血の検査と治療
貧血の原因を特定するためには、血液検査が基本となります。必要に応じて以下の検査を行います。
- 鉄・フェリチン測定
- ビタミン値測定
- 内視鏡検査
- 超音波検査
治療は原因に応じて異なり、鉄剤の内服、食事指導、基礎疾患の治療などを行います。
日常生活でできる予防
貧血予防には日頃の生活習慣も大切です。
- 鉄分を多く含む食品(レバー・赤身肉・ほうれん草)を摂る
- ビタミンCと一緒に摂取して吸収を高める
- 極端なダイエットを避ける
- 定期的な健康診断を受ける
久留米市で貧血のご相談なら
貧血は「ただの疲れ」と見過ごされがちですが、重大な病気のサインであることもあります。原因を正しく見極めることが、適切な治療への第一歩です。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医が在籍し、地域に密着した「かかりつけ医」として丁寧な診療を行っています。ピロリ菌感染症認定医による専門的な診療にも対応しています。
「貧血かもしれない」「原因をしっかり調べたい」と感じたら、お気軽にご相談ください。早期発見・早期治療で、安心できる毎日をサポートいたします。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
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