
コラム
コロコロ便のあとに下痢…それ大丈夫?原因と対処法を専門医がわかりやすく解説
「最初は硬い便が出たのに、そのあと急に下痢になる」――このような症状に心当たりはありませんか?一見すると矛盾しているように感じますが、実は腸の働きとしては珍しくない現象です。今回は、その原因と注意すべきポイントについて、患者さん向けにわかりやすく解説します。

なぜ「硬い便のあとに下痢」が起こるのか?
この症状の代表的な原因は、便秘と腸の過敏な動きが組み合わさっている状態です。
腸の中に長くとどまった便は、水分が吸収されて硬くなります(いわゆるコロコロ便)。その硬い便が先に排出されると、その刺激によって腸が急に活発に動き出します。その結果、後ろにたまっていた柔らかい便や水っぽい便が一気に押し出され、下痢として出てくるのです。
つまり、
「腸に便が長くたまる → 硬くなる → 排出時に腸が過剰に動く → 下痢が出る」
という流れです。
よくある原因
① 便秘傾向
慢性的な便秘があると、腸内に硬い便と柔らかい便が混在しやすくなります。特に水分不足や食物繊維不足、運動不足が影響します。
② 過敏性腸症候群(IBS)
ストレスや自律神経の乱れにより、腸の動きが過剰または不規則になる病気です。便秘と下痢を繰り返す「混合型」では、このような症状がよく見られます。
③ 腸の出口付近の詰まり(便の停滞)
直腸に硬い便が詰まっていると、その隙間をすり抜けるようにして水様便が出ることがあります。これは「溢流性下痢(いつりゅうせいげり)」と呼ばれる状態です。
注意したい症状
多くの場合は機能的な問題ですが、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
血便がある
体重減少が続く
強い腹痛を伴う
40歳以上で急に症状が出てきた
便が細くなった、残便感が強い
これらは大腸ポリープや大腸がんなどの病気が隠れている可能性もあるため、早めの受診をおすすめします。
日常生活でできる対策
食事の見直し
食物繊維(野菜・海藻・豆類)をバランスよく摂る
水分をしっかり摂る(1日1.5〜2L目安)
生活習慣の改善
朝食後の排便習慣をつける
適度な運動(ウォーキングなど)
ストレスケア
腸はストレスの影響を受けやすいため、十分な睡眠やリラックス時間も大切です。
医療機関を受診する目安
症状が繰り返される場合や、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断せず医療機関での評価が重要です。必要に応じて、大腸カメラ(内視鏡検査)などで原因を詳しく調べることができます。
久留米市でご相談なら
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域に密着したかかりつけ医として、便秘や下痢などの消化器症状に幅広く対応しています。総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医の資格を持つ医師が、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っています。
「よくあることだから」と放置せず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。早めの対応が、安心と健康につながります。
まとめ
硬い便のあとに下痢が出るのは、腸の動きのアンバランスによって起こることが多く、特に便秘や過敏性腸症候群が関係しています。生活習慣の見直しで改善することもありますが、症状が続く場合は早めの受診が大切です。
ご自身の腸のサインを見逃さず、無理をせず適切に対処していきましょう。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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