
コラム
脂質異常症とは?放置が招くリスクと対策|久留米市の総合内科専門医
健康診断で「脂質異常症(高脂血症)」と指摘されたものの、自覚症状がなく、そのままにしていませんか?
脂質異常症は、日本人の生活習慣と深く関わる “静かなリスク” です。放置すると動脈硬化を進行させ、将来的に心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患につながる可能性があります。今回は、脂質異常症の基礎知識から予防・改善のポイントまで、総合内科専門医である当院副院長の宮﨑 健医師が分かりやすく解説します。
脂質異常症(高脂血症)とは?
薬による治療の最新方針
2025年の国際的なガイドラインでは、薬を使う判断を以下のように考えています。
● LDL-C(いわゆる「悪玉」コレステロール)
心血管リスクが高い人では、LDLをできるだけ低く保つことが推奨されています。例えば、ある国際ガイドラインで、リスク高の人ではLDLを70 mg/dL未満にするという目標も紹介されています。Digimed Updates
● 薬の種類
一般的な治療薬としては:
スタチン:コレステロールを減らす最も基本的な薬
エゼチミブ:スタチンと組み合わせて使うことが多い
PCSK9阻害薬などの新薬:高リスクや遺伝性の患者さんに選択されることがありますが、全ての人に大きなメリットがあるわけではないという評価も出ています。
→ 最新のガイドラインでは、こうした薬剤の効果を「心臓発作や死亡などの大きなイベントでどの程度改善するか」という観点で評価したうえで、副作用やコストも含めて個別に判断するべきだとされています。
●家族性や遺伝的な要素にも注目
最近の研究では、脂質異常症が遺伝的背景で起きること(例:家族性高コレステロール血症など)がますます理解されてきています。これは特に若くして脂質異常が強い人に関係します。
今日からできる改善ポイント
脂質異常症の改善には、特別なことより続けられる習慣が大切です。
1. 食事の見直し
- 揚げ物や加工食品を控える
- 青魚、大豆製品、野菜、海藻を積極的に摂る
- 食物繊維を意識する
2. 適度な運動
- ウォーキングなどの有酸素運動を週3〜5回
- 1回20〜30分を目安に無理なく継続
3. 生活リズムの改善
- 禁煙を検討する
- お酒は適量を守る
- 十分な睡眠を確保する
これらを実践することで、数値の改善が期待できます。
まとめ:脂質異常症は”今”向き合う病気です
脂質異常症は、早期に気づき、生活習慣を見直すことでコントロール可能な病気です。「症状がないから大丈夫」と考えず、数値を知り、できることから始めることが将来の健康を守ります。健康診断の結果をきっかけに、自分の体と向き合う第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
久留米市で脂質異常症は宮﨑胃腸科内科医院へご相談を
「健診で異常を指摘されたけど放置している」
そんな方は、ぜひ一度「宮﨑胃腸科内科医院」へご相談ください。
当院では、総合内科専門医による地域に根差した内科診療を通じて、地域の皆様の健康を支えます。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
📞電話:0942-47-5800
🔗公式サイト:https://miyazaki-ichoclinic.com/
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