
コラム
睡眠時無呼吸症候群(SAS)のCPAP療法とは?令和8年6月からの導入基準変更を含め専門医が解説
「いびきがひどいと言われる」「日中に強い眠気がある」「睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された」「CPAP(シーパップ)治療が必要と言われた」――このようなお悩みはありませんか?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。放置すると高血圧、心筋梗塞、脳卒中、不整脈、糖尿病などの生活習慣病や心血管疾患のリスクを高めることが知られています。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、睡眠時無呼吸症候群の検査からCPAP療法による治療・継続管理まで一貫して行っています。また、令和8年6月からCPAP導入基準が変更され、これまでより早い段階で治療を開始できる患者さんが増えました。
今回は、CPAP療法についてわかりやすく解説します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる状態(無呼吸)や浅い呼吸(低呼吸)を繰り返す病気です。
代表的な症状には、
- 大きないびき
- 呼吸が止まると指摘された
- 熟睡感がない
- 朝起きても疲れが残る
- 起床時の頭痛
- 日中の強い眠気
- 集中力・記憶力の低下
などがあります。
しかし、自覚症状が少ない方も多く、ご家族から指摘されて初めて気付くケースも少なくありません。
睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなる?
SASは単なる「いびき」の病気ではありません。
睡眠中に酸素不足を繰り返すことで全身に負担がかかり、
- 高血圧
- 心不全
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳梗塞・脳卒中
- 不整脈
- 糖尿病
- 肥満
- 慢性腎臓病
などの発症リスクを高めることが報告されています。
さらに、日中の眠気による交通事故や労働災害の原因となることもあり、早期発見・早期治療が重要です。
CPAP療法とは?
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠中に専用のマスクから一定の空気圧を送り込み、気道が塞がるのを防ぐ治療です。
現在、中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する標準治療とされています。
CPAPを使用することで、
- 無呼吸・低呼吸の改善
- いびきの軽減
- 睡眠の質の向上
- 日中の眠気改善
- 血圧改善
- 心血管疾患リスクの低減
などが期待できます。
多くの患者さんが「朝の目覚めが全く違う」「昼間に眠くならなくなった」と実感されています。
令和8年6月からCPAP導入基準が変更されました
令和8年6月より、睡眠時無呼吸症候群に対する保険診療でのCPAP導入基準が見直されました。

【これまで】
簡易検査(自宅検査)
AHI 40以上でCPAP導入可能
または
精密検査(PSG)
AHI 20以上
【令和8年6月以降】
簡易検査(自宅検査)
AHI 30以上でCPAP導入可能
または
精密検査(PSG)
AHI 15以上
となりました。
つまり、自宅で行う簡易検査でも、AHI30以上で保険診療によるCPAP治療を開始できるようになり、患者さんの負担が軽減されました。
より早い段階で治療を開始できることは、生活習慣病や心血管疾患の予防にもつながる大きな改正です。
AHIとは?
AHI(Apnea Hypopnea Index)は、1時間あたりに無呼吸・低呼吸が何回起こるかを示す指標です。
一般的には、
- AHI 5未満:正常
- AHI 5~15未満:軽症
- AHI 15~30未満:中等症
- AHI 30以上:重症
と分類されます。
症状や合併症も考慮しながら、最適な治療方針を決定します。
CPAPは毎日使う必要がありますか?
はい。
CPAPは使用した日だけ効果がある治療です。
使用しない日は再び無呼吸が起こるため、毎晩継続して使用することが重要です。
最近のCPAP機器は非常に静かで小型化されており、自動で空気圧を調整する機種も多く、以前より快適に使用できるようになっています。
宮﨑胃腸科内科医院の睡眠時無呼吸症候群診療
当院では、
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診察
- 自宅で行える簡易睡眠検査
- 必要に応じた精密検査のご案内
- CPAP療法の導入・継続管理
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の同時管理
まで総合的に対応しています。
地域密着のかかりつけ医として、総合内科専門医が全身の健康状態を考慮しながら診療を行います。生活習慣病の管理とあわせて睡眠時無呼吸症候群を治療することで、将来の重大な病気の予防にもつながります。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると全身の健康に大きな影響を及ぼす病気ですが、CPAP療法により良好なコントロールが期待できます。
また、令和8年6月からCPAP導入基準が変更され、自宅での簡易睡眠検査でAHI30以上の場合にも保険診療でCPAP治療を開始できるようになりました。
「いびきがひどい」「日中の眠気が強い」「ご家族から無呼吸を指摘された」という方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
久留米市で睡眠時無呼吸症候群の検査・CPAP療法をご検討の方は、宮﨑胃腸科内科医院までお気軽にご相談ください。当院では、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医・ピロリ菌感染症認定医としての専門性を生かし、患者さん一人ひとりに適した治療をご提案いたします。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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