
コラム
2026.07.14
痩せているのに脂肪肝?見逃されやすい「隠れ脂肪肝」にご注意を
「体型はスリムなのに、脂肪肝と言われた」――そんな経験はありませんか?脂肪肝は肥満の方に多いイメージがありますが、実は痩せている方でも発症することがあります。これを「隠れ脂肪肝(やせ型脂肪肝)」と呼び、近年注目されています。

脂肪肝とはどんな病気?
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。本来、肝臓は脂肪の代謝を担う重要な臓器ですが、処理しきれなくなると脂肪がたまり、肝機能の低下につながります。
初期はほとんど自覚症状がなく、「健康診断で初めて指摘された」というケースが多いのが特徴です。
痩せているのに脂肪肝になる原因
やせ型の方でも脂肪肝になる背景には、以下のような要因があります。
- 糖質中心の食生活(甘いもの・白米・パンなど)
- 運動不足による筋肉量の低下
- アルコール摂取(適量でも影響することがあります)
- 急激なダイエットや栄養バランスの偏り
- 遺伝的体質
特に「見た目は細いけれど内臓脂肪が多い」状態は注意が必要です。
放置するとどうなる?
脂肪肝は軽い状態であれば改善可能ですが、放置すると以下のように進行することがあります。
- 脂肪肝炎(NASH/MASH)
- 肝線維化
- 肝硬変
- 肝がん
症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。早期発見・早期対策が重要です。
診断には腹部超音波(エコー)検査が有効
脂肪肝の評価には、腹部超音波(エコー)検査が非常に有用です。
体に負担が少なく、短時間で肝臓の状態を確認できるため、健康診断や外来でも広く行われています。
血液検査だけでは見逃されることもあるため、気になる方はエコー検査を受けることをおすすめします。
■ 基本的なフォロー間隔の目安
● 軽度の脂肪肝(肝機能正常・リスク低い)
- 6か月〜1年に1回のエコー検査
- 血液検査とあわせて経過観察
→ 生活習慣の改善で十分コントロール可能なことが多いです
● 中等度〜脂肪肝が持続している場合
- 3〜6か月に1回のエコー検査
- 肝機能(AST・ALT)の定期チェック
→ 改善が乏しい場合はより詳しい評価が必要です
● 脂肪肝炎(NASH)や線維化が疑われる場合
- 3〜6か月ごとのエコー+血液検査
- 必要に応じて線維化マーカーや専門的検査
→ 進行すると肝硬変へ移行する可能性があるため慎重にフォロー
● 肝硬変・肝がんリスクがある場合
- 3〜4か月ごとのエコー検査
- 腫瘍マーカーも併用
→ 肝がんの早期発見のため、短い間隔でのチェックが重要
改善のポイント
やせ型脂肪肝の改善には、生活習慣の見直しが欠かせません。
- バランスの良い食事(タンパク質・野菜をしっかり)
- 糖質のとりすぎを控える
- 定期的な運動(特に筋トレや有酸素運動)
- アルコールの適正量を守る
「体重が軽いから大丈夫」と安心せず、体の中の状態を整えることが大切です。
久留米市で脂肪肝が気になる方へ
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域に密着したかかりつけ医として、脂肪肝の早期発見・生活習慣のアドバイス・継続的なフォローを行っています。
総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医が在籍し、一人ひとりの体質や生活背景に合わせた診療を大切にしています。
まとめ
痩せていても脂肪肝になる時代です。自覚症状がないからこそ、定期的な検査と早めの対策が重要です。
「自分は大丈夫」と思っている方こそ、一度チェックしてみませんか?
気になる症状や健康診断の結果についても、お気軽にご相談ください。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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