
コラム
牡蠣によるノロウイルス感染に注意しましょう ~冬に増える胃腸炎と安全な牡蠣の食べ方~
冬になると「牡蠣が美味しい季節」になりますが、同時に注意したいのがノロウイルスによる胃腸炎です。久留米市でも毎年、冬場になると「急な嘔吐や下痢」「家族内で次々に体調不良が広がった」といったご相談が増えます。その原因の一つが、牡蠣を介したノロウイルス感染です。
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ノロウイルスとは?
ノロウイルスは、非常に感染力の強いウイルスで、少量でも体内に入ると発症する可能性があります。主な症状は、突然の吐き気・嘔吐、下痢、腹痛、発熱などで、発症までの潜伏期間は1~2日程度です。多くは数日で回復しますが、高齢者や基礎疾患のある方では脱水などに注意が必要です。
なぜ牡蠣で感染しやすいの?
牡蠣は海水中のプランクトンを取り込んで成長する「ろ過摂食」を行うため、海水中に存在するノロウイルスを体内に蓄積しやすいという特徴があります。特に加熱が不十分な生牡蠣や半生調理は、感染リスクが高くなります。
ノロウイルスを防ぐ牡蠣の食べ方
牡蠣を安全に楽しむためには、以下のポイントが重要です。
中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒以上)
生食用でも、体調がすぐれない時や高齢者は加熱がおすすめ
カキフライ、牡蠣鍋、牡蠣グラタンなど、しっかり火を通す料理を選ぶ
調理前後の手洗いを徹底し、調理器具は他の食材と分ける
「生食用=安全」というわけではなく、体調や体力に合わせた食べ方が大切です。
感染を広げないために
ノロウイルスは、嘔吐物や便を介して二次感染を起こしやすいのが特徴です。症状がある場合は、無理に外出せず、十分な水分補給と安静を心がけましょう。アルコール消毒は効果が弱いため、石けんと流水での手洗いが基本です。
症状が強い・長引く場合は受診を
「水分がとれない」「嘔吐や下痢が止まらない」「高熱が続く」場合は、早めの医療機関受診が重要です。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域に密着したかかりつけ医として、急性胃腸炎の診療や脱水予防の点滴治療などにも対応しています。総合内科専門医・消化器病専門医の立場から、症状に応じた適切な治療を行います。
また、当院ではノロウイルスの迅速検査に対応しており、症状に応じた適切な診断と治療が可能です。
ノロウイルスに感染する可能性がある牡蠣以外の食べ物
① 二枚貝(生・加熱不十分)
牡蠣以外の二枚貝も、海水中のノロウイルスを体内にため込みやすい特徴があります。
アサリ
ハマグリ
シジミ
ホタテ
鍋や酒蒸しでも加熱不足だと感染リスクが残るため、中心までしっかり火を通すことが重要です。
② 生野菜・サラダ
意外に多いのが、人の手や水を介して汚染された生野菜です。
レタス、キャベツ、きゅうり
カット野菜
サラダバーの食品
調理する人がノロウイルスに感染していると、加熱しない食品ほど二次感染を起こしやすい点に注意が必要です。
③ 果物
果物そのものよりも、皮をむく過程での手指からの汚染が問題になります。
みかん、りんご、バナナ
カットフルーツ
食べる前の手洗い、調理者の体調管理がとても大切です。
④ パン・おにぎり・弁当類
ノロウイルスは人から人へうつる感染症でもあります。
おにぎり
サンドイッチ
仕出し弁当
感染者や体調不良者が素手で調理すると、ウイルスが付着しやすくなります。
⑤ 加熱後に汚染された食品
一度火を通していても、調理後の取り扱い次第で感染することがあります。
調理後に素手で触った料理
同じまな板・包丁を使った食品
盛り付け後に放置された料理
食品以外にも注意が必要
ノロウイルスは以下のような経路でも感染します。
ドアノブやトイレの手すり
嘔吐物・便の処理
タオルや衣類の共用
そのため、食べ物だけでなく生活環境全体の対策が重要です。
ノロウイルスを防ぐためのポイント
食品は中心温度85~90℃で90秒以上の加熱
調理前・食事前・トイレ後の石けんと流水での手洗い
体調不良時は調理を控える
家族内感染を防ぐため、嘔吐物処理は手袋・マスク着用
まとめ
牡蠣は栄養価が高く、冬の食卓を彩る魅力的な食材ですが、ノロウイルス対策を意識した食べ方が欠かせません。正しい知識で予防し、体調に異変を感じたら早めにご相談ください。地域の皆さまの健康を守る身近な内科クリニックとして、宮﨑胃腸科内科医院はこれからも安心できる医療を提供してまいります。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
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