
コラム
中年女性の「むくみ」はなぜ起こる? 更年期との関係や漢方治療について解説
「夕方になると足がパンパンになる」「朝起きると顔がむくむ」「体重は増えていないのに体が重い」――このような“むくみ”の症状に悩む中年女性は少なくありません。
特に40〜50代は、更年期によるホルモンバランスの変化や、筋力低下、冷え、運動不足などが重なり、むくみが起こりやすい年代です。
一時的なものと思って放置されることも多いですが、生活習慣病や内科疾患が隠れている場合もあります。
久留米市の「宮﨑胃腸科内科医院」では、地域密着のかかりつけ医として、むくみの原因を丁寧に診察し、必要に応じて血液検査や内科的評価、漢方治療も行っています。

むくみとは?
むくみ(浮腫)とは、皮膚や皮下組織に余分な水分がたまった状態です。
特に中年女性では、
- 足のむくみ
- 手のむくみ
- 顔のむくみ
- 体が重だるい
- 靴下の跡が残る
- 指輪がきつい
などの症状として現れます。
夕方に悪化しやすい一方、朝に顔がむくむ方もいます。
中年女性にむくみが多い理由
① 更年期によるホルモン変化
40〜50代では女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。
この変化によって自律神経が乱れ、水分代謝が悪くなり、むくみやすくなります。
さらに更年期では、
- 冷え
- のぼせ
- 倦怠感
- イライラ
- 頭痛
- めまい
なども同時に起こりやすく、体調不良が複雑化します。
② 筋力低下・運動不足
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液やリンパ液を押し戻す働きをしています。
加齢や運動不足で筋力が低下すると、下半身に水分がたまりやすくなり、足のむくみにつながります。
③ 塩分過多や冷え
塩分の多い食事、長時間のデスクワーク、冷えなども水分貯留の原因になります。
特に女性は冷え性を伴うことが多く、血流低下からむくみが悪化しやすい傾向があります。
むくみの背景に病気が隠れていることも
むくみは体質だけでなく、病気のサインである場合もあります。
注意が必要な病気として、
- 心不全
- 腎臓病
- 肝疾患
- 甲状腺機能低下症
- 下肢静脈瘤
- 薬剤性浮腫
などがあります。
特に、
- 急に悪化した
- 息切れがある
- 片足だけむくむ
- 体重増加を伴う
- 尿量が減った
場合には早めの受診が重要です。
むくみに使われる代表的な漢方薬
中年女性のむくみでは、体質に合わせた漢方治療が有効なことがあります。
五苓散(ごれいさん)
「水分バランス異常タイプ」に
五苓散は、体内の水分の偏りを調整する代表的な漢方です。

向いている症状
- むくみ
- 頭痛
- めまい
- 二日酔い
- 天候で悪化する不調
- のどは渇くのに尿が少ない
比較的「余分な水がたまっているタイプ」に使われます。
胃腸への負担が少なく、幅広く使用される漢方です。
防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
「疲れやすく水太りタイプ」に
防己黄耆湯は、色白で疲れやすく、汗をかきやすい“水太り体質”に使われます。
向いている症状
- 下半身のむくみ
- 肥満傾向
- 膝の痛み
- 汗かき
- 疲労感
「ぽっちゃり体型で夕方に足がむくむ」という方によく用いられます。
近年では、肥満改善目的で使われることもあります。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
「冷え・貧血傾向の女性」に
当帰芍薬散は、女性の体調不良によく使われる代表的な漢方です。
向いている症状
- 冷え性
- むくみ
- 貧血傾向
- 月経不順
- 更年期症状
- めまい
「冷えやすく、虚弱で、むくみやすい女性」に適しています。
更年期症状を伴うむくみに使われることも多く、女性漢方として有名です。
五苓散・防己黄耆湯・当帰芍薬散の違い
| 漢方薬 | 特徴 | 向いているタイプ |
|---|---|---|
| 五苓散 | 水分代謝を整える | 水がたまりやすいタイプ |
| 防己黄耆湯 | 水太り・疲労感改善 | ぽっちゃり・汗かきタイプ |
| 当帰芍薬散 | 冷え・女性不調改善 | 冷え性・貧血傾向・更年期の女性 |
漢方は「むくみ=これ」と単純に決まるわけではなく、体質や症状全体をみて選ぶことが重要です。
更年期漢方について
更年期症状では、むくみ以外にも、
- ホットフラッシュ
- 動悸
- イライラ
- 不眠
- 頭痛
- 倦怠感
などさまざまな症状が現れます。
代表的な更年期漢方には、
- 加味逍遙散
- 桂枝茯苓丸
- 当帰芍薬散
などがあります。
西洋薬だけでなく、漢方を併用することで体質改善につながるケースもあります。
むくみ改善のための日常生活ポイント
塩分を控える
外食や加工食品は塩分が多く、むくみ悪化につながります。
軽い運動を続ける
ウォーキングやふくらはぎ運動は血流改善に有効です。
体を冷やさない
冷えは血流悪化を招くため、入浴や温活も重要です。
長時間同じ姿勢を避ける
デスクワーク中は定期的に足を動かしましょう。
むくみが気になる方はご相談ください
むくみは単なる体質ではなく、更年期や内科疾患、生活習慣が関係していることがあります。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医として、全身状態を踏まえた診療を行っています。
地域密着のかかりつけ医として、
など幅広く対応しております。
「年齢のせいかな」と我慢せず、お気軽にご相談ください。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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