
コラム
サウナで「整う」は本当に健康にいい?内科医がわかりやすく解説
近年、サウナブームの広がりとともに、「整う(ととのう)」という言葉を耳にする機会が増えました。サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことで、心身がリフレッシュされる感覚を指しますが、「本当に健康に良いのか?」と疑問を持つ方も少なくありません。
今回は、久留米市の宮﨑胃腸科内科医院が、医学的な観点からサウナの効果と注意点について解説します。

「整う」とはどんな状態?
「整う」とは、サウナによる温冷刺激によって自律神経が活性化し、リラックスと覚醒がバランスよく保たれた状態を指します。
サウナに入ると交感神経が優位になり、水風呂や休憩で副交感神経が優位になります。この切り替えがスムーズに行われることで、頭がスッキリし、ストレスが軽減されると考えられています。
サウナの健康効果
適切に利用すれば、サウナには以下のような効果が期待できます。
① 血行促進
体が温まることで血管が拡張し、全身の血流が良くなります。肩こりや冷えの改善にもつながります。
② リラックス効果
副交感神経が優位になり、ストレス軽減や睡眠の質向上が期待されます。
③ 発汗による爽快感
汗をかくことで気分転換になり、リフレッシュ効果があります。ただし「デトックス効果」については医学的根拠は限定的です。
④ 生活習慣病リスクの低下(可能性)
海外の研究では、適度なサウナ習慣が心血管疾患リスクの低下と関連する可能性が報告されています。ただし、個人差が大きく、過信は禁物です。
サウナの注意点
一方で、サウナは使い方を誤ると体に負担をかけることもあります。
① 脱水に注意
大量に汗をかくため、脱水になりやすくなります。入浴前後の水分補給は必須です。
② 血圧の変動
サウナと水風呂の急激な温度変化により、血圧が大きく上下します。高血圧や心疾患のある方は注意が必要です。
③ 長時間利用は危険
「我慢大会」のように長く入るのは逆効果です。めまい・動悸・吐き気があればすぐに中止しましょう。
④ 飲酒後のサウナはNG
アルコールは脱水や血圧低下を助長し、非常に危険です。
こんな方は特に注意・相談を
以下のような方は、サウナ利用前に医師へ相談をおすすめします。
特に内科的な持病がある方は、「健康のため」と思って行ったサウナが逆効果になることもあります。
内科医がおすすめする安全な入り方
安全に「整う」ためには、以下を意識しましょう。
- サウナは1回5〜10分程度
- 水風呂は無理せず短時間(苦手な方は外気浴のみでもOK)
- 外気浴でしっかり休憩
- 合計2〜3セットまで
- こまめな水分補給
「気持ちいい」と感じる範囲でやめることが、最も大切なポイントです。
まとめ
サウナで「整う」体験は、適切に行えばリラックス効果や血行促進など、健康にプラスとなる可能性があります。しかし、過度な利用や体調に合わない使い方は、かえって体に負担をかけるリスクもあります。
大切なのは、「無理をしないこと」と「自分の体調に合わせること」です。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、生活習慣や体調に合わせた健康相談も行っております。サウナの利用について不安がある方や、持病をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。地域密着のかかりつけ医として、皆さまの健康をサポートいたします。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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