
コラム
サイレントキラー ” 高血圧 ” に最新知見で立ち向かう!|久留米市の総合内科専門医
みなさんは健康診断などで血圧高値を指摘されたにも関わらず、「症状がないから」「忙しくて受診する時間がないから」と放置していませんか。
高血圧は現代人の多くが抱える健康問題である生活習慣病の一つですが、正しい知識や対策、最新の知見を知ることで、効果的に高血圧を管理することが可能です。本記事では、高血圧の基本からその対策、さらには患者が健康的な生活を送るためのポイントなどを総合内科専門医である当院副院長の宮﨑 健医師が解説していきます。
高血圧とは?

高血圧は生活習慣病のひとつであり、血液が血管内を流れる際にかける圧力が異常に高くなる状態を指します。一般的には、140/90 mmHg以上が高血圧とされ、この状態が持続すると心臓病や脳卒中、腎不全などの深刻な疾病を引き起こすリスクが高まります。
高血圧の原因
高血圧の原因はさまざまですが、主な要因には以下のものがあります。
1. 遺伝的要因
高血圧は家族歴が影響することがありリスクが高まります。
2. 食生活
塩分や脂肪分が多い食事、特に加塩食品や加工食品の摂取がリスクとなります。
3. 運動不足
定期的な運動が重要です。運動不足は肥満を招き、さらなる血圧の上昇を引き起こします。
4. ストレス
精神的なストレスは血圧を上昇させるため、ストレス管理は高血圧の対策に欠かせません。
5. アルコール・喫煙
過度のアルコール摂取や喫煙は血管に悪影響を与え、血圧上昇の原因となります。
高血圧の予防策
1. 食生活の見直し
1日あたり6g以下に塩分摂取を減らしましょう。野菜、果物、低脂肪乳製品、全粒穀物、ナッツ類を積極的に摂取することが効果的です。
2. 定期的な運動
肥満は高血圧の主な原因であり、適切な体重維持(BMI<25)は血圧低下につながります。週に4~5回、30分程度の中等度強度の有酸素運動(ウォーキング、水泳、自転車など)をおすすめします。
3. ストレス管理
長時間のストレスは交感神経を刺激し、血圧を上げる可能性があります。深呼吸、瞑想、ヨガ、趣味活動などを通じてストレスを緩和しましょう。毎晩7~8時間の睡眠を確保することも重要です。
4. 禁煙と適度なアルコール
たばこにはニコチンが含まれており、動脈硬化を促進し高血圧のリスクを高めます。アルコールも血圧を上昇させるため、男性は一日2杯、女性は一日1杯までを目安に控えめに飲むことが推奨されます。
5. 定期的な健康診断
定期的に血圧を測定し、異常を早期に発見することが大切です。
高血圧の治療法
高血圧の治療法には、生活習慣の改善と薬物療法があります。
生活習慣の改善については前述した予防策を行いますが、すでに高血圧が進行している場合や生活習慣の改善だけでは効果が不十分な場合には、薬物療法が必要になります。 薬物療法には様々な種類があり、患者の状態や他の併存疾患に応じて最適な薬剤を選択します。
≪代表的な薬剤≫
- 利尿剤
- ACE阻害剤、ARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)
- カルシウムチャネルブロッカー
- β遮断薬 など
高血圧の最新の知見
最近の研究では、特定の食品成分が血圧低下に寄与することが明らかになっています。
カカオポリフェノールは血管を広げる作用があるため、チョコレートを適度に摂取することは有益かもしれません。ただし、糖分や脂肪分の多いチョコレートは避けて、カカオ含有量が高いものを選びましょう。また、発酵食品である味噌や納豆にも血圧低下効果があることが報告されております。
さらに、新しい技術やデバイスも高血圧の管理に役立っています。スマートフォンアプリを使った血圧記録や、ウェアラブルデバイスによる継続的な血圧モニタリングは、自己管理を容易にします。
医師からのメッセージ
最後に、患者へのメッセージをお伝えします。「高血圧は怖い病気ですが、決して諦める必要はありません。日々の小さな努力が大きな成果につながるため、自分自身の生活習慣を見直し、健康管理に努めてください。一緒に高血圧のリスクに立ち向かい、健康的な生活を追求していきましょう。」
久留米市で高血圧は宮﨑胃腸科内科医院へご相談を
「最近血圧が上がってきた」「健診で異常を指摘されたけど放置している」
そんな方は、ぜひ一度「宮﨑胃腸科内科医院」へご相談ください。
当院では、総合内科専門医による地域に根差した内科診療を通じて、地域の皆様の健康を支えます。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
📞電話:0942-47-5800
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