大腸カメラ検査
目次
大腸カメラ検査について
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、下部消化管を直接観察する検査です。
胃カメラ同様に粘膜病変を採取することもできるほか、状況に応じて大腸ポリープの切除を行うことも可能です。
大腸がん死亡率
大腸がんは日本で非常に発生率が高く、男性では10人に1人、女性では12人に1人が一生のうちに診断されています。
特に女性ではがんによる死亡数で第1位です。
大腸がんは早期発見すれば治療が成功しやすく、生存率も高まりますが、進行すると治療が難しくなり、死亡率が上がります。
気になる症状がある場合は、大腸カメラ検査で早期発見を目指しましょう。
こんな症状はありませんか?
- 下痢や便秘が続いている
- お腹の不調が長期間続いている
- 便潜血検査で陽性だった
- 血便がでた
- 貧血の症状がある
- 便秘や下痢の症状と一緒に発熱の症状がある
- 家族に大腸がんを発症した方がいるなど
当院の大腸カメラの特徴
最先端の内視鏡機器、高精度内視鏡を用いた質の高い検査、治療
がんの早期発見と早期治療を目指し、大学病院と同等の『NBI併用拡大内視鏡スコープ』を利用しています。
鎮静剤(静脈麻酔)を使用し眠った状態での検査が可能
ご希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使用し、眠った状態での大腸カメラ検査を行います。
鎮静剤を使用することで、検査に対する不安や緊張を和らげることができ、多くの方が快適に検査を受けられます(効き方には個人差があります)。
炭酸ガスを利用した検査
検査中と検査後の不快感を軽減するため、空気の200倍以上、速やかに腸管に吸収される生体吸収性に優れた炭酸ガスを使用しています。
検査中・検査後のおなかの張りを格段に軽減でき、苦痛を緩和することでよりスムーズで安全な内視鏡検査を行います。
下剤について
当院では大腸カメラ検査の前処置として、飲みやすく効果的な下剤「マグコロール」を使用しています。
マグコロールは腸内の洗浄効果が高く、患者様からも好評です。
さらに、江崎グリコの検査食とジェット送水装置を併用することで、腸内洗浄の精度を向上させ、検査の質を高めています。
この方法により、検査の精度が向上し、患者様の負担も最小限に抑えられます。
柔軟な検査スケジュールで検査が受けられます
多くの医療機関は午前中に胃カメラ、午後に大腸カメラと検査時間が決められております。
当院では大腸検査食とジェット送水装置を併用することで、午後の大腸カメラだけでなく、希望に応じて午前中で検査が終了し帰宅可能な午前の大腸カメラも受けることができます。
これにより、忙しい方でも検査を受けやすくなっています。
この機会にぜひ当院で大腸カメラ検査を受けましょう。
大腸カメラ検査の流れ
STEP01
検査2日前
検査2日前からは、消化の悪い食材を避けましょう。
具体的には、海草類(昆布、ワカメ、海苔、ひじき等)、たね類(キウイフルーツ、いちご、ゴマ等)、繊維の多い食材(キノコ類、わらび、ごぼう、さつまいも等)の摂取を控えてください。
STEP02
検査前日
検査前日は大腸検査食(3食セット)を摂っていただきます。
就寝前には指示された下剤を内服してください。
STEP03
検査当日
検査当日は、前処置薬(下剤)を指示通りに服用していただきます。
院内服用をご希望の患者様は院内の専用ブースにて服用をしていただきます。
服用開始から2~3時間で5~8回程度の排便を行い、便がきれいになったら検査が可能となります。
STEP04
来院後、大腸カメラ検査
排便状態を確認させていただき、検査可能な便の色となれば検査着に着替えて、内視鏡室に移動し、必要に応じて鎮静剤を注射します。
その後、内視鏡検査を開始し、必要に応じて生検やポリープ切除を行います。
検査時間は約15~30分で、鎮静剤の効果でほとんど意識がない状態で進行します。
STEP05
検査後
検査が終わりましたら、身支度を整えてしばらくお休み下さい。
鎮静剤を使用した場合は、そのままリカバリールームへ移動し、目が覚めるまで、しばらくの間(小一時間ほど)、休んで頂きます。
もしご気分が悪い場合・なにか変調を感じましたら、医師・看護師にお伝えください。
検査結果のご説明
検査を担当した医師が、検査画像を用いてわかりやすく結果をお伝えします。
検査で組織の採取やポリープ切除を行った場合は、結果が出るまでに2週間程度かかりますので、後日改めてご来院いただいて結果をお伝えします。
ポリープが切除された場合は、切除後1週間は飲酒や激しい運動を避けましょう。
また、鎮静剤を使用した場合は、当日の運転は禁止です。
大腸カメラ検査料金表
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|---|
大腸内視鏡 (観察のみ) | ¥2,500前後 | ¥4,750前後 | ¥7,000前後 |
大腸内視鏡+ 病理組織検査 | ¥3,500前後 | ¥6,750前後 | ¥10,000前後 |
大腸内視鏡ポリープ 切除(1か所) | ¥7,000前後 | ¥13,500前後 | ¥20,000前後 |
大腸内視鏡ポリープ 切除(2か所) | ¥8,000前後 | ¥16,000前後 | ¥24,000前後 |
大腸内視鏡ポリープ 切除(3か所) | ¥9,000前後 | ¥18,000前後 | ¥27,000前後 |
午前、午後を問わず希望に応じた検査時間の選択が可能
多くの医療機関は午前中に胃カメラ、午後に大腸カメラと検査時間が決められております。
一般的に大腸カメラは前処置があるため午前中に来院していただき、午後に検査を行うことが多く、ほぼ丸一日を費やすことになります。
当院では午後の大腸カメラだけでなく、希望に応じて午前中で検査が終了し帰宅可能な午前の大腸カメラも受けることができます。
大腸検査食と送水ジェット装置を併用することで、早くて精度の高い検査が可能となります。
多忙なために丸一日は休めないという患者様に非常に喜ばれております。