コラム

【久留米市】脂肪肝を予防する果糖の摂り方|MASLD・果糖と肝臓の関係を肝臓専門医が解説

「果物は健康に良いから、たくさん食べても問題ない」「ジュースなら手軽に栄養が摂れる」と思っていませんか?

果物にはビタミンや食物繊維など健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。しかし、果物や甘い飲み物に含まれる果糖(フルクトース)は、摂り方によっては脂肪肝のリスクを高める可能性があります。

近年は脂肪肝の原因として「食べ過ぎ」だけではなく、果糖の摂り方にも注目が集まっています。

久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、地域密着のかかりつけ医として、総合内科専門医・消化器病専門医・肝臓専門医が脂肪肝や肝機能異常の診療を行っています。

今回は、脂肪肝と果糖の関係、そして肝臓に負担をかけにくい果糖の摂り方について分かりやすく解説します。

脂肪肝とは?

脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態です。

初期には自覚症状がほとんどありませんが、そのまま放置すると炎症が起こり、肝線維化や肝硬変、肝がんへ進行する場合があります。

健康診断で

  • 「脂肪肝」
  • 「AST・ALTが高い」
  • 「γ-GTPが高い」

などを指摘された場合は、一度詳しい検査を受けることをおすすめします。

MASLDとは?

近年、脂肪肝の名称が見直され、これまで「NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)」と呼ばれていた病気は、MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)という新しい名称が用いられるようになりました。

MASLDとは、飲酒が主な原因ではなく、

  • 肥満
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • メタボリックシンドローム

など、代謝異常が関係して起こる脂肪肝です。

日本では成人の約3人に1人に脂肪肝があるともいわれており、決して珍しい病気ではありません。

なぜ果糖は肝臓に負担をかけやすいのでしょうか?

糖にはブドウ糖や果糖などさまざまな種類があります。

ブドウ糖は筋肉や脳など全身で利用されますが、果糖は主に肝臓で代謝されるという特徴があります。

そのため、一度に大量の果糖を摂取すると、肝臓に大きな負担が集中してしまいます。

果糖は体に必要なエネルギーとして使われますが、余った分は肝臓で中性脂肪へ作り替えられます

この状態が繰り返されると、肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝の原因となることがあります。

果糖が中性脂肪を増やすメカニズム

果糖は肝臓に入ると、ブドウ糖よりも優先的に代謝されます。

大量に摂取すると、使い切れなかった果糖は肝臓で脂肪酸へ変換され、それらが中性脂肪として蓄積されます。

この働きは「新規脂肪合成(De Novo Lipogenesis)」と呼ばれています。

つまり、

果糖を多く摂る

肝臓で脂肪が作られる

中性脂肪が増える

脂肪肝になりやすくなる

という流れです。

もちろん果糖だけが原因ではありませんが、肥満や運動不足、高カロリーな食生活が重なると、この働きがさらに強くなると考えられています。

同じ果物でも「食べ方」が重要です

「果物なら何でも同じ」と思われがちですが、実は固形の果物とジュースでは体への影響が異なります。

果物をそのまま食べると、豊富な食物繊維が糖の吸収をゆるやかにしてくれます。

一方、ジュースにすると食物繊維が少なくなり、果糖が短時間で吸収されやすくなります。

吸収が急激になると、一度に大量の果糖が肝臓へ運ばれ、中性脂肪が作られやすくなると考えられています。

特に市販のジュースや清涼飲料水には、果糖だけでなく果糖ブドウ糖液糖や砂糖が多く含まれている製品も少なくありません。

「飲み物」は噛まずに短時間で飲めるため、知らないうちに大量の糖分を摂取してしまうことがあります。

脂肪肝になりにくい果糖の摂り方5つのポイント

① 果物はなるべくそのまま食べる

食物繊維が糖の吸収をゆるやかにします。

リンゴやみかん、キウイ、梨などは、そのまま食べることがおすすめです。

② 量が多い場合は時間をかけて食べる

一度に大量に食べるよりも、ゆっくり時間をかけて食べる方が急激な果糖の吸収を抑えやすくなります。

③ ジュースにしない

手作りのフレッシュジュースでも、食物繊維が減ることで吸収が速くなります。

「健康のためのジュース」が、結果として果糖を摂り過ぎる原因になることもあります。

④ 市販のジュースはできるだけ控える

果汁飲料や炭酸飲料、スポーツドリンクには糖類が多く含まれていることがあります。

普段の水分補給は水やお茶を基本にしましょう。

⑤ 砂糖・果糖ブドウ糖液糖入り食品をなるべく避ける

菓子パン、お菓子、アイスクリーム、加工食品などには、果糖ブドウ糖液糖が使われていることがあります。

食品表示を確認する習慣をつけることも大切です。

果物は食べない方が良いのでしょうか?

答えはいいえです。

果物には、

  • ビタミン
  • ミネラル
  • カリウム
  • ポリフェノール
  • 食物繊維

など、健康維持に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。

重要なのは「食べないこと」ではなく、「適量をそのまま食べること」です。

ジュースではなく果物を適量食べることで、栄養をしっかり摂りながら肝臓への負担を抑えることが期待できます。

脂肪肝は生活習慣の改善が第一歩です

脂肪肝は薬だけで改善する病気ではありません。

適切な食事、運動、体重管理を続けることが重要です。

また、糖尿病や脂質異常症、高血圧などがある場合は、それらを適切に管理することもMASLDの改善につながります。

健康診断で肝機能異常や脂肪肝を指摘された場合は、放置せずに医療機関へ相談しましょう。

久留米市で脂肪肝・MASLDのご相談なら宮﨑胃腸科内科医院へ

宮﨑胃腸科内科医院では、地域密着のかかりつけ医として、総合内科専門医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医・ピロリ菌感染症認定医が診療を行っています。

血液検査や腹部超音波検査などを組み合わせ、脂肪肝や肝機能異常の原因を総合的に評価し、一人ひとりに合わせた生活習慣改善のアドバイスを行っています。

「健康診断で脂肪肝と言われた」「肝機能の数値が気になる」「食生活を見直したい」という方は、お気軽にご相談ください。

早めの受診と生活習慣の見直しが、将来の肝臓の健康を守る大切な一歩になります。

監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

📍住所:福岡県久留米市善導寺町飯田901-5
📞電話:0942-47-5800
🔗公式サイト:https://miyazaki-ichoclinic.com/
🔗内視鏡検査・生活習慣病専門サイト:https://miyazaki-naishikyo.com/
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