
コラム
なぜ早食いは太りやすいのか?専門医がわかりやすく解説
「気づいたら食べ終わっている」「忙しくてつい早食いになってしまう」――このような習慣はありませんか?
実は“早食い”は、肥満や生活習慣病と深く関係していることが知られています。今回は、なぜ早食いが太りやすいのか、その理由と対策について、専門医の視点からわかりやすく解説します。
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満腹感は“遅れて”やってくる
私たちの体は、食事を始めてから満腹中枢が働くまでに約15〜20分程度かかるといわれています。
早食いの場合、この満腹感が脳に届く前に食べ終えてしまうため、必要以上の量を摂取してしまいやすくなります。
つまり、同じ食事内容でも
- ゆっくり食べる人 → 適量で満足
- 早食いの人 → 食べ過ぎてしまう
という差が生じ、結果としてカロリーオーバーにつながります。
血糖値の急上昇が脂肪をためやすくする
早食いは、血糖値の上昇スピードにも影響します。
一気に食べることで血糖値が急激に上がると、体はそれを下げるためにインスリンを大量に分泌します。
インスリンには
- 血糖値を下げる
- 余った糖を脂肪として蓄える
という働きがあります。
そのため、早食いを続けると
➡ 脂肪が蓄積しやすい状態
➡ 太りやすい体質
になってしまうのです。
噛む回数が少ないと満足感が得られにくい
よく噛むことは、単に消化を助けるだけでなく、満腹感にも関係しています。
咀嚼回数が増えると、満腹中枢が刺激されやすくなり、食べ過ぎを防ぐ効果があります。
しかし早食いでは
- 噛む回数が少ない
- 食事時間が短い
ため、満足感を得にくく、「まだ食べたい」と感じてしまいやすくなります。
胃腸への負担も増える
消化器の観点からも、早食いは注意が必要です。
十分に噛まずに飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、以下のような症状の原因となることがあります。
- 胃もたれ
- 膨満感
- 消化不良
- 逆流症状(胸やけ)
特に胃腸が弱い方や、慢性的な消化器症状がある方は、食べ方の見直しが重要です。
早食いを防ぐためのポイント
では、どのようにすれば早食いを改善できるのでしょうか。日常生活で取り入れやすいポイントをご紹介します。
① 一口ごとにしっかり噛む
目安は一口20〜30回。自然と食事時間が長くなり、満腹感も得やすくなります。
② 箸を置く習慣をつける
一口ごとに箸を置くことで、食べるスピードを意識的に落とせます。
③ 食事に集中する
スマートフォンやテレビを見ながらの“ながら食い”は、無意識の早食いにつながります。
④ 食事時間を確保する
忙しい中でも、最低でも15分以上かけて食べることを意識しましょう。
生活習慣病予防にもつながる
早食いの改善は、単なる体重管理だけでなく、以下のような病気の予防にもつながります。
特に近年は、脂肪肝や糖尿病の増加が問題となっており、日々の食習慣の見直しが重要です。
気になる症状があればご相談ください
「食べるのが早い」「体重が増えてきた」「健診で異常を指摘された」
このようなお悩みがある方は、一度医療機関での相談をおすすめします。
久留米市の宮﨑胃腸科内科医院では、
地域に密着したかかりつけ医として、生活習慣病の予防・治療はもちろん、消化器専門医による丁寧な診療を行っています。内視鏡専門医による胃カメラ・大腸カメラ検査にも対応し、早期発見・早期治療に努めています。
まとめ
早食いは
- 満腹感の遅れ
- 血糖値の急上昇
- 噛む回数の減少
といった複数の要因によって、太りやすくなる習慣です。
しかし、食べ方を少し意識するだけで改善可能です。
毎日の食事を「ゆっくり味わう」ことが、健康への第一歩になります。
気になる症状や生活習慣について不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
監修 宮﨑胃腸科内科医院 副院長:宮﨑 健(みやざき けん)
日本内科学会 総合内科専門医/内科認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本抗加齢医学会 専門医
福岡県医師会認定かかりつけ医

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