「胃がキリキリと痛むけれど、病院へ行くほどでもないかも…」

そんなふうに症状を我慢していませんか？

鋭く刺すような胃の痛みは、ストレスや食事が原因のこともありますが、時には消化器疾患のサインであることもあります。

「たかが胃痛」と放置してしまうことで、後から深刻な病気が見つかるケースも珍しくありません。

この記事では、キリキリとした胃痛の原因と考えられる疾患、そして検査や治療法について詳しく解説していきます。

今のその痛みが、何を意味しているのか知っておくことが、早期発見・早期治療につながります。

胃がキリキリ痛むときに考えられる3つの要因

鋭い痛みをともなう胃痛には、いくつかの共通した原因が考えられます。

ここでは、とくに多く見られる3つの要因に絞ってご紹介します。

胃酸の過剰分泌と粘膜障害

胃の中では、食べ物を消化するために強力な酸である胃酸が分泌されています。

本来であれば、胃粘膜がこの酸から自らを守っていますが、何らかの原因でバランスが崩れると、炎症を起こし、キリキリとした痛みが出てきます。

たとえば空腹時に強く痛んだり、刺激物を摂ったあとに痛みが起きたりする場合は、胃酸の影響が疑われます。

ピロリ菌による慢性的な刺激

ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃粘膜に長期間住み着き、炎症を引き起こします。

感染に気づかずに放置していると、慢性胃炎から胃潰瘍、さらには胃がんのリスクにつながることもあります。

健康診断でピロリ菌を指摘された方や、長期間胃の不快感が続いている方は、検査と除菌治療を検討したほうが安心です。

ストレスと自律神経の乱れ

ストレスが長く続くと、自律神経の働きが乱れ、胃の動きや胃酸の分泌がうまくいかなくなります。

その結果、胃の痛みだけでなく、重苦しさや張り感などの症状が出てくることがあります。

とくに検査で異常が見つからないにもかかわらず、痛みや不快感が長く続く場合は、ストレスが関与している可能性があります。

キリキリとした胃痛から見えてくる主な疾患とは

胃痛の背景には、明確な病気が隠れていることがあります。

ここでは、キリキリとした痛みを伴う代表的な疾患をご紹介します。

急性胃炎

暴飲暴食、細菌やウイルス、薬剤（とくに鎮痛薬など）が原因で、胃の粘膜が一気に炎症を起こしてしまう病気です。

急に刺すような痛みが始まり、吐き気や胃の重だるさなどを伴うこともあります。

一時的に治まっても、繰り返すようであれば一度医師に相談されることをおすすめします。

慢性胃炎

胃の粘膜が長期間にわたり炎症を起こし、萎縮してしまう病気です。

ピロリ菌の感染が主な原因で、胃もたれ、胃の不快感、食欲不振などが続きます。

慢性胃炎の進行により、将来的な胃がんのリスクが高まることも知られています。

胃・十二指腸潰瘍

胃酸の過剰分泌と粘膜の防御力低下により、粘膜が深く傷つき潰瘍を形成する病気です。

胃潰瘍は食後に、十二指腸潰瘍は空腹時に痛みを感じやすいとされています。

症状を放置すると、出血や穿孔といった重大な合併症を引き起こすこともあります。

機能性ディスペプシア

検査をしても異常が見つからないのに、胃痛や胃もたれ、吐き気などが続く病気です。

ストレスや胃の運動機能の低下、粘膜の知覚過敏などが関係していると考えられています。

「なんとなく不調」が続いている方に多く見られます。

検査と治療で痛みの正体を見極める

キリキリとした胃痛が続く場合は、原因を明らかにするための検査が必要です。

適切な検査と治療を受けることで、早期回復と再発予防が期待できます。

胃痛の検査方法

血液検査

炎症反応やピロリ菌の感染有無を調べます。

腹部超音波検査

胃の周辺臓器（肝臓、膵臓、胆嚢）をチェックします。

胃内視鏡検査（胃カメラ）

胃や食道、十二指腸の粘膜を直接観察でき、ポリープや潰瘍、がんの有無を確認します。

必要に応じて組織の採取（生検）も行われます。

不調の原因を見極めるために、症状に合わせて適切な検査が行われます。

不安なことがある場合は、事前に医師へご相談ください。

胃痛の治療方法

検査結果に基づき、次のような治療を組み合わせて進めていきます。

内服薬の処方

胃酸分泌を抑える薬や、粘膜を保護する薬を服用します。

除菌治療

ピロリ菌が原因であれば、抗生物質での除菌を行います。

漢方薬の活用

体質や自律神経の状態に応じて、胃腸の動きを整える漢方を併用する場合もあります。

生活習慣の見直し

食事の時間や内容、睡眠、ストレス管理などを見直すことで、再発を防ぐ効果が期待できます。

症状が軽い段階で受診すれば、治療の負担も小さく、日常生活への影響も最小限で済みます。

胃が痛いとお悩みの方は久留米市の宮﨑胃腸内科医院までご相談ください

キリキリとした胃の痛みは、「少し様子を見よう」と思ってしまいやすい症状ですが、その背後に重大な病気が隠れていることもあります。

とくに痛みが繰り返す、長引いている、他の症状も併発しているといった場合は、早めに専門的な検査を受けることが大切です。

久留米市の宮﨑胃腸内科医院では、経鼻・経口の選択が可能な胃カメラ検査や、鎮静剤を用いた眠ったままの検査など、患者様のご負担を最小限に抑えた検査体制を整えております。

また、午前・午後・夕方と幅広い時間帯に柔軟対応しており、忙しい方でも受診しやすい環境です。

「検査は不安」「タイミングが合わない」とためらっている方も、まずはお気軽にご相談ください。

福岡県久留米市の「宮﨑胃腸科内科医院」

福岡県久留米市の宮﨑胃腸科内科医院は、当院は1993年開院以来、地域のかかりつけ医として丁寧な診察・検査、より良い治療をご提供しております。

これからも患者様一人ひとりに寄り添い、お悩みを解決できるよう努めてまいります。

内科全般から消化器病、生活習慣病、さらには美容までと幅広く様々なお悩みに対応できる環境を整えております。

どのような病気も早期発見・治療が大切です。

少しでも気になる症状があれば、当院までご相談下さい。

宮﨑胃腸科内科医院

TEL:0942-47-5800

住所:〒839-0824 福岡県久留米市善導寺町飯田901-5